知名度の低い後鼻漏の基本的な実態を紹介しています

後鼻漏とは?

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鼻水がノドに落ちる、後鼻漏

後鼻漏とは?

後鼻漏とは、一言で言うと異常な鼻水がノドの方へ流れ落ちる症状です。

通常の鼻水は鼻腔で過剰分泌され鼻の穴から出てきますが、後鼻漏の場合はいくら鼻をかんでも鼻水は出ず、ノドの方に流れ込んでしまい、その鼻水を口から吐き出すか、飲み込むしかありません。また後鼻漏は重症化すると食事や睡眠などの日常生活から対人関係にまで弊害を及ぼします。とにかく不快な状況が続きます。

副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎などが原因で鼻水の量が増加し、ノドに流れ込む量が増加するとノドの粘膜にダメージを与え続けることになり、炎症を引き起こし、後鼻漏の症状が続くことになります。

後鼻漏はまずその原因となる原因疾患を究明し、それに合わせた治療を行うことが大切です。

後鼻漏

人類みな後鼻漏!!

実はほとんどの人が鼻に軽微の疾患があります。疾患というと大げさな感じもしますが、鼻に指を入れて全く何も付着しないことはないですよね?
健康な状態であっても、鼻水は1日になんとおよそ2〜6リットルも分泌されると言われています。そのうちおよそ0.6〜2リットルはノドに流れ込んでいます。嫌な言い方ですが、私たちは無意識にその量の鼻水を飲み込んでいます。

そう考えると、後鼻漏という現象は実はある種自然現象とも考えられます。
しかし、問題なのは副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎、上咽頭炎などが原因で、鼻水の量が増加したり、鼻水の質が変化すると病的な後鼻漏になり、日常に支障をきたすほど不快な状態が続いてしまいます。

あまりにも低い後鼻漏の認知度

成人のおよそ3割の方が後鼻漏の疑いがある一方で、認知度は一握り・・・。

副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎などは罹患している方も多いので、認知度は高いです。しかし後鼻漏は、まだまだ認知度が低く、後鼻漏の疑いがある方でもその名前は知られていません。

インターネットリサーチ会社を使って後鼻漏に関する全国アンケート調査を実施(対象:20歳~69歳の男女500名)しました。対象者に後鼻漏セルフチェックを行っていただいた結果、およそ3割以上の方に後鼻漏の疑いがあることが分かりました。

さらにその3割の方々の中で、後鼻漏を自覚し、その症状を理解している方はたった2%ほどしかおらず、やはり認知度は著しく低いという結果でした。

つまり、ほとんどの患者さんがご自身が後鼻漏と認識せずにその症状に苦しんでいることを考えると、もっと多くの方に後鼻漏のことを知っていただき、一刻も早く適した治療法で改善してもらうことを願うばかりです。

後鼻漏”感”とは?

何も流れていないのに流れている感覚やノドに違和感が・・・。

後鼻漏感は仮性後鼻漏と呼ばれる、ニセ後鼻漏です。まるで後鼻漏のように鼻水がノドを降りたり、へばり付いたりするような異常な感覚があるのですが、診てみると後鼻漏の実体は存在していません。

後鼻漏感の原因は、異常な分泌物が鼻副鼻腔以外から発生し、後鼻漏のような症状をもたらすことが原因です。上咽頭炎などがその原因として考えられます。
その他、胃食道逆流症、嚥下障害、咽喉頭神経症なども原因として挙げられます。

いずれにしてもご自身での判断は難しいので、同様の違和感を感じたら一度専門の耳鼻咽喉科で診断してもらうことをお勧めします。

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